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アングラ、珍奇、驚異、美麗…荒俣宏の大大マンガラクタ館

アングラ、珍奇、驚異、美麗…荒俣宏の大大マンガラクタ館

日比谷図書文化館(千代田区日比谷公園1-4)

2020/10/22(木)  小説家・翻訳家・博物学者など多彩な顔を持ち、京都国際マンガミュージアムの館長でもある荒俣宏(あらまたひろし)の、膨大なコレクションや創作物の一部を紹介する展覧会が、日比谷図書文化館で開催中。

 小さな頃から、多くの人が見向きもしなかったモノ、コト、ヒトに情熱を傾け、蒐集してきた荒俣は、だれかに発見されないかぎり、ずっとゴミくず同然に埋もれてしまうガラクタこそを面白がる、という価値観を示した「マンガラクタ」という言葉をつくり出した。京都国際マンガミュージアムでは、自身が企画・プロデュースする「大マンガラクタ館」という小展示シリーズを展開しており、本展はその特別拡大版となる。

 ダンボール箱の並ぶ展示室は、まるで開かずの蔵に積んだ“ガラクタ”の中から宝物を引っ張り出してきたような雰囲気。また、ダンボール一つ一つに、本人による展示物の手書き解説が思い出話と共に付されており、一気に荒俣ワールドに引きずり込まれる。
 自身が小学1年生の時に描いたイラストにはじまり、日本画や琴が上手だった母が描いた絵、学生の頃にあんぱん1日1個の生活をしながら、友人と刊行したSF怪奇同人誌、その名を世に知らしめた長編小説『帝都物語』の原作や絵コンテ、一般的に「アート」とはみなされてこなかった、ファッション画やピンナップガールのイラストコレクションまで、多趣味という言葉では到底収まらない好奇心の強さとそれを極める胆力に、ただただ圧倒される。
 さらに、世界的な稀少書コレクターでもある荒俣のレア本コレクションの数々は、東京会場のみのオリジナル展示とあって、こちらもじっくり鑑賞したい。

 アングラ、珍奇、驚異、美麗…キャパオーバー必至の混沌の世界が、東京で見られるまたとない機会をお見逃しなく。

【会期】10月16日(金)〜12月16日(水)
【休館日】10月19日、11月16日
【時間】10:00〜19:00(金曜は20:00まで、日祝は17:00まで) ※入室は閉室30分前まで
※入館時に、マスク着用、手指消毒、検温、入館票の記入が必要。混雑時は入場制限の可能性あり