パリの先駆的なアンティークディーラーとして知られるイヴ・ガストゥ氏が、30年以上にわたり蒐集していたメンズリング（男性用指輪）の中から、最も象徴的な約400点のリングが一堂に会する企画展が、21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3で開催中。

 本展は、ハイジュエリーメゾン「ヴァン クリーフ＆アーペル」が支援するジュエリーと宝飾芸術学校「レコール」主催で開催され、メンズリングに特化しているという点で前例がないものとなる。
 展示されるのは、17世紀ヴェネツィア共和国の元首がはめていたリングから、1970年代のアメリカのバイカーリング、古代エジプトに着想を得たリングから19世紀の“メメント・モリ”スカルリング、18世紀のエナメルリングから現代アーティストが手がけたリングまで実に多彩。ガストゥ氏が、トレジャーハンターとしてフリーマーケット、パブリックオークション、宝石商や工房の在庫などに出向くと同時に、あちらこちらを旅しながら築いた熱狂的なコレクションの結晶を、パリに続き東京で鑑賞できるまたとない機会となる。

 ガストゥ氏のゴシック的で神秘主義的な世界観を体感できる、ステンドグラスさながらの窓に囲まれた会場自体も美しく、リングの魅力を際立たせる。

【会期】1月14日（金）〜3月13日（日） ※会期中無休、入場無料、予約不要
【時間】11:00〜18:00 ※当面の間開館時間短縮