森美術館開館20周年記念展 ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会 プレスツアー

森美術館

  • 2023/4/18(火)
  • イベント
  • フォトニュース
森美術館開館20周年記念展 ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会 プレスツアー

 本展の開幕に先がけ、4月18日(火)にプレスツアーが開催。森美術館アシスタント・キュレーターの熊倉晴子氏が解説を務めた。

 写真は「哲学」のカテゴリーで展示されている宮島達男《Innumerable Life/Buddha CCIƆƆ-01》(2018年)解説時の様子。
 赤い平面の支持体の上に格子状に配列された1万個のLEDがそれぞれ異なったスピードで9から1へと静かにカウントを繰り返しながら赤く光る。「LED一つひとつは生命を象徴しています。0(ゼロ)は表示されず暗転しますが、これは死を意味し、生と死が繰り返されることを表現しています。森美術館のコレクションに最近、加わった作品で、私たちも初めて展示に携わりましたが、作品の総重量が300sもあり、我々学芸員もその力強さ、スケールの大きさとコンセプトに圧倒され惹き入れられるものがあります。対面に椅子も用意していますので、時間をかけて鑑賞して頂きたい作品の一つです」と説明する。
 本展では約150点もの作品が展示されているが、現代アートをさまざまな視点から振り返る際に参照すべき重要な作品や、世界的に活躍するアーティストたちの新作などを中心にツアーが進められた。

 どうしても私たちはインスタ映えするような作品に注目しがちだが、本展での作品との向き合い方について熊倉氏は、「やはり、コンセプトが重要で、作品を通して何が問われ、何が人々に受け入れられ、何が共有されようとしているのか、耳を澄ませてじっくり鑑賞して頂ければと思います。イー・イランやジョセフ・コスースの作品などもぜひ、この機会にじっくり鑑賞してみてください」とアドバイスする。

【会期】4月19日(水)〜9月24日(日)※会期中無休
【時間】10:00〜22:00(火曜は17:00まで)※ただし5月2日(火)、8月15日(火)は22:00まで ※入場は閉館の30分前まで

記事を探す

記載内容は取材もしくは更新時の情報によるものです。商品の価格や取扱い・営業時間の変更等がございます。