「遠距離現在 Universal / Remote」プレス内覧会

国立新美術館

  • 2024/3/5(火)
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「遠距離現在 Universal / Remote」プレス内覧会

 国立新美術館 企画展示室1Eでは、自主企画として5年ぶりに開催する現代美術の展覧会「遠距離現在 Universal / Remote」が開幕。アジア、欧米、北欧など国際的に活躍する1950〜80年代生まれの8名と1組のアーティストたちの表現を通して、パンデミックをきっかけに考えるようになった「私たちがいる世界の個人と社会の距離感」について考察するものだ。

 写真は、無作為な大量の画像で埋め尽くされた空間。エヴァン・ロスの作品《あなたが生まれてから》(2023年)だ。2021年に次女が誕生した日以降、自身がネットユーザーとして見たものすべてが入ったというそれらは、現代の肖像画のようでもある。
 本展ではこの他にも監視システムの過剰や精密なテクノロジーのもたらす滑稽さ、人間の深い孤独を感じさせる作品などが展観されている。これらはポストコロナ時代の今、世界と真摯に向き合っているようにも見える。

 コロナ禍を経て混沌とする現在、社会と個人の在り方をともに考えていこうとする本展。映像作品も多いため、時間に余裕をもってじっくり鑑賞したい。

【会期】3月6日(水)〜6月3日(月)
【休館日】火曜 ※ただし4月30日は開館
【時間】10:00〜18:00(金・土曜は20:00まで) ※入場は閉館の30分前まで

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