テレビ朝日開局65周年記念『MUCA(ムカ)展 ICONS of Urban Art ~バンクシーからカウズまで~』プレスセッション

森アーツセンターギャラリー

  • 2024/3/14(木)
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テレビ朝日開局65周年記念『MUCA(ムカ)展 ICONS of Urban Art ~バンクシーからカウズまで~』プレスセッション

 街中を活用してアートを展開する「アーバン・アート」。そのジャンルを切り開き、多様な活動を展開する10名の作家にスポットを当てた展覧会が開幕。
 プレスセッションでは、ヨーロッパ最大級のアーバン・アート作品を所蔵する美術館「MUCA」の創設者の一人、ステファニー・ウッツ氏による作品解説メディアツアーが開催された。

 写真は、最も影響力のあるストリートアーティストの一人と評される、アメリカのグラフィティアーティスト、シェパード・フェアリーの作品空間。ステファニー氏によると、2008年のアメリカ大統領選挙で民主党のオバマ候補を個人的に応援するために制作したポスターがあまりの出来の良さに公式ポスターに採択されたことが彼の名を一躍有名にしたという。本展では、オバマのポスターは展示されていないが、敬愛するマーティン・ルーサー・キング牧師の肖像画やLPレコードジャケットなどの素材を重ねて制作されたボブ・マーリー、ジミ・ヘンドリックスなどの肖像画を鑑賞することができる。

 この他にも2018年サザビーズでのオークションで落札後、シュレッダーにより部分的に細断されたことでも話題になったバンクシーの作品《Girl Without Balloon》(2018年)やステンシル作品、繊細な筆致の油絵作品、カウズの《4フィート・コンパニオン(解剖されたブラウン版)》、ルービックキューブで作られたインベーダーの作品など、国際的に有名なアーティストたちのキャリアを決定づけた作品の解説が行われた。

 ステファニー氏のパートナーでMUCA創設者のもう一人、クリスチャン・ウッツ氏は、「アーバン・アートの魅力は敷居が低いこと。初心者や若い人にはアートの入り口として、上の世代の方たちには『これもアート?アートって何?』という再定義を楽しんでほしい」と話す。

【会期】3月15日(金)〜6月2日(日)※会期中無休
【時間】10:00〜19:00(金・土・祝日・祝前日・4月27日〜5月6日は20:00まで) ※入場は閉館の30分前まで

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