グランド ハイアット 東京 フィオレンティーナ(六本木)
けやき坂通り沿いにメインエントランスを構え、六本木ヒルズにも直結するラグジュアリーホテル「グランド ハイアット 東京」。そのロビーフロアにある「フィオレンティーナ」は、天井高のあるモダンでスタイリッシュな店内席と、白を基調とした爽やかなテラス席、計140席からなる広々としたイタリアンカフェ。天井がガラス張りになっているため、常に自然光がたっぷりと入るうえ、道路からの視線を遮るグリーンの植栽が癒しも与えてくれる、居心地の良いカフェのような雰囲気だ。場所柄、ショッピングを楽しんだ後の休憩や近隣のワーカーが打ち合わせに利用することも多く、店内は活気がありながらも、洗練され落ち着きのある客層が多いように感じる。
提供するのは、コース仕立ての本格的な料理から、パスタ、ピッツァ、喫茶メニューなどの単品まで多彩。古典イタリアンを主軸にしながらも、夏にはイタリア南部のシチリアやサルデーニャ、冬には北部のトスカーナやボローニャなど、季節にマッチする地方の料理を取り入れ、そこに新鮮な旬食材を合わせることでフィオレンティーナらしさを演出している。
そのスタイリッシュな雰囲気から敷居が高そうに感じてしまうが、フィオレンティーナを統括する料理長・古村和也氏は「パスタ一皿や前菜の盛り合わせだけのご注文でも大歓迎です。一番大切にしているのは、本当に美味しいものを、心から味わっていただくことなので、コース料理以外は提供しないなどということは全くありません」と、スタイルにこだわらず気軽にイタリアンを楽しんでほしいと笑顔を見せる。
そんな心意気が現れたメニューが「スパゲッティーニ ナポリタン 70s」。こちらは、言わずと知れた日本発祥の懐かしの喫茶メニューだが、東京屈指のラグジュアリーホテルのイタリアンで、これが食べられるのはちょっと驚きではないだろうか。もちろん、使う食材はその日仕込んだ新鮮なもののみにこだわり、香り豊かで肉厚なパンチェッタやチョリソーをアクセントに、バターとパルメザンチーズでリッチに仕上げているので、全体的なクオリティは見事に“ホテルのナポリタン”に昇格している。パスタは、自身が認めた極少数のシェフにしかあおらせないというほど、パスタに対するこだわりと情熱が強い古村氏だが、純粋に美味しいものを提供したいという真摯で柔軟な気持ちが、このようなメニューと正統派パスタを仲良く定番人気に共存させているのだろう。
他にも、ベーカリーシェフが焼いたもちもちのピッツァ生地で、イタリア産のビターチョコレートと自家製のチョコレートソース、マスカルポーネチーズ、数種のベリーを包み込んだ「デザートピッツァ カルツォーネ」も人気。オリジナルレシピの濃厚なバニラアイスと、とろりと溢れ出す温かなソースのマッチングが至福の一皿だ。ティータイムなどに、グランド ハイアット 東京名物のグランド(大きい)サイズのドリンクと一緒に注文すれば、長居したくなること間違いなしだ。
「土地柄、ビジネスユーズが多いので、クオリティを下げずに最短で提供するため、日々オペレーションを見直しながら進化させています。また、とにかく良質な食材と出来立てにこだわり、どの料理を食べても美味しいと言っていただけるほど愛情を込めていますので、お好みのスタイルで一皿ひとさらをお楽しみください」と古村氏。急ぎのランチタイムにも、ゆったり打ち合わせをしたいアフタヌーンにも、安心してハイレベルの満足と満腹を得られる貴重なイタリアンカフェだ。
名称 | グランド ハイアット 東京 フィオレンティーナ |
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所在地 | 港区六本木6-10-3 グランド ハイアット 東京 1F(ロビーフロア) |
電話番号 | 03-4333-8780 |
営業時間 |
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定休日 | 年中無休 |
座席数 | 店内76席、テラス44席 |
公式サイト | https://www.tokyo.grand.hyatt.co.jp/restaurants/fiorentina-italian-restaurant/ |
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