タイ料理 チャンロイ Kaaw 赤坂アークヒルズ店(赤坂)
アークヒルズ3階に店を構えるタイ料理店「チャンロイ Kaaw」。タイ人シェフがつくる弁当や惣菜、ランチブッフェが人気だが、今回紹介する「カオゲーン弁当」を提供し始めてからはさらにワーカーの需要が高まっているという。
都内や首都圏で、タイ料理の惣菜専門店やレストランを展開する「ピークヤム」が運営するこちら。アークヒルズの店舗は、2018年にオープンした。店内は多少手狭だが、ガラス張りのキッチンで手際よく調理を進めるタイ人シェフ、グルグルと回るガイヤーンのグリル機、所狭しと並ぶブッフェ皿…とライブ感は抜群で、店内に一歩入るだけで食欲が湧いてくる。
お店のこだわりは、調理を担当するのが全て本場タイからやってきたシェフのみだということ。「意思疎通の面や、タイ人のおっとりとした性格などを考えると、日本人を入れた方が効率は良くなるかもしれませんが、キッチンの中でタイ人シェフが100%の力を発揮するためには、彼らにできるだけ任せるべきだ。というのが代表の考え方なんです」と、マネージャーの阿部恵美氏。お店全体から滲み出る本場の空気感は、こうやってつくられているのだろう。
また、ワーカーに人気のあるもう一つの理由が、新鮮な野菜が多く使われていることだ。「野菜は契約農家から仕入れており、その日入った新鮮な食材をシェフたちがその場でどういう料理にするか決めたりします。ソムタムやパッタイなどの定番はもちろん、その日の創作タイ料理にもふんだんに新鮮な野菜を使っています」。確かに、11時の開店にあわせズラリと並んだブッフェ皿や弁当は、彩りの美さがなによりも際立つ。
さて、お目当ての「カオゲーン弁当」だが、こちらは店頭に並ぶ通常の弁当とはひと味違う。なんと、ランチブッフェ用の料理約15品から、自由に好きな分を指定のランチボックスに詰めてOKなのだ。この日のラインナップは、グリーンカレー、ガイヤーン、ガパオなどの定番人気料理をはじめ、麺類ではパッタイ、パッキーマオ(辛口焼きそば)、揚げたバイマックル(コブミカンの葉)を添えた塩唐揚げ、サラダ系ではヤムウンセン、にんじんソムタム、グリーンサラダ、酸味の効いた具だくさん野菜スープ、デザートにはカノム(タピオカのココナッツミルク)まで、タイ料理好きも十分満足できるほどのバラエティ。
そして、そのどれもが非常に丁寧につくられていることが分かる。例えば、チャンロイの名物・ガイヤーンは、この店舗のために製作したという専用のグリル機でじっくり炙られているためホロリと崩れる柔らかさで、ガツンと効いたレモングラスがたまらない。また、タイでは通常パパイヤでつくられるソムタムは、こちらではにんじんを使ったオリジナルレシピで提供。グリーンサラダにかけるトムヤムドレッシングや、辛口のナンプラーソースまで、全てオリジナルを貫いている。さらに、毎週木・金曜はタイ発のスーパーフードと言われる「ライスベリー」が白米に代わって並ぶなど、どの一皿からも強いこだわりが感じられる。
ブッフェは冷めてしまうことがネックだが、チャンロイのランチタイムは回転が速いため、何度も料理が補充され14時頃までは常に温かい状態が楽しめるのも嬉しい。
「少しずつできるだけ多くの種類を取る方もいますし、ガイヤーンだけを詰めて夕食のおかず用にする方もいます。常識の範囲内であれば、自由に好きな料理をつめて楽しんでいただきたいです」と阿部氏。もちろん、フタが閉まらなくなるまで詰めるのはNG(閉まらない場合は+200円)、カレーやスープなどの汁ものは、+150円の別容器に入れるのがスマートだろう。また、タイ風目玉焼きは+100円、コーヒー、リンゴ酢などのドリンクは店内のブッフェ利用客のみのサービスだ。正直、ベーシックな850円のランチボックスで十分満腹になるので、プラス料金のオプションは慣れてきたらチャレンジするぐらいが良さそうだ。
「日本の新鮮な食材と、タイ人シェフがつくる本物の味のコラボレーションは、本当に美味しいと自信を持って言えますので、まずは一度食べてファンになってほしいです」。そんなスタッフのチャンロイ愛は、着実にワーカーにも浸透してきている。
名称 | タイ料理 チャンロイ Kaaw 赤坂アークヒルズ店 |
---|---|
所在地 | 港区赤坂1-12-32 アーク森ビル3F |
電話番号 | 03-6426-5703 |
営業時間 |
|
定休日 | 年末年始、アークヒルズの休館日 |
記載内容は取材もしくは更新時の情報によるものです。商品の価格や取扱い・営業時間の変更等がございます。