安心・安全のこだわり素材にオリジナルの調味料
福島屋らしさを追求し、できたてのホッと安らぐ家庭料理を提供

福島屋食堂(虎ノ門)

  • 2024/06/11
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鹿児島県産 さつまハーブ鶏「唐揚げ定食」鹿児島県産 さつまハーブ鶏「唐揚げ定食」(税込1,000円)
※ご飯、小鉢2種、味噌汁、漬物付き。ご飯大盛+100円

虎ノ門ヒルズビジネスタワーの地下1階、スーパー・福島屋の向かいにあるのが2020年6月にオープンした「福島屋食堂」だ。「食べて美味しくからだに優しい食材」を真っすぐに追求した「福島屋テイスティングマーケット」の定食と明るく清潔感のある店構えが、お腹を空かせた男性ばかりでなく、女性からも人気があり、お昼時はワーカーで連日満席状態となっている。
 定食で食べてみて美味しいと感じたら、その素材をすぐ目の前で買うことができ、逆にスーパーで気になった食材をまず定食で試すことができるのも、ここならではの楽しみ方だ。

店内明るい色味の木材を基調に藍色の暖簾がアクセントの店内は小料理屋のような雰囲気。カウンター12席、8名掛×1と4名掛×2の大テーブルが3つ、奥には4名掛けのボックス席が3つ。サッと食べたい人から、ゆっくり食べたい人まで、使い分けができるのが嬉しい。

注文はレジ横にある券売機から。購入後、席で待つこと7〜8分。食券に書かれた番号で呼ばれて到着したのは、開店以来、一番人気を誇る「唐揚げ定食」だ。
 まずはメインの唐揚げをひと口。玄米が原料の米サラダ油で揚げられたアツアツの衣はカラッとしてサクサク。エサに天然ハーブを使用しているという鹿児島県産さつまハーブ鶏肉は、プリっとしてかつ柔らかくジューシーだ。福島屋がメーカーに特注している生醤油「きあげ」のキリっと香ばしい味付けに、ついご飯をかき込みたくなる。このご飯がまた、つやつやふっくらとして美味しい。この日の具だくさん味噌汁には、甘みがある優しい味わいの飛騨熟成の味噌が使われていたが、福島屋で取り扱うさまざまな味噌が不定期で使われるため、味の違いも楽しめる。旬の彩野菜などを使用した箸休めの小鉢も嬉しい。

「とにかくお米から美味しいんです」と話すのは店長の宮下拓也氏。今回は青森県の「はれわたり」が使用されていたが、宮城県産「ひとめぼれ」や茨城県産の「あきたこまち」など、時期に応じてさまざまなブランド米が使われるのだそう。いずれも福島屋で取り扱う、農薬や肥料を極力抑えて育てられた安心安全な米を、炊き上がりから1時間以内のものだけを提供。メインに添えられているのではなく立派な主役の味だ。
 「今回の小鉢はきんぴらとトマトですが、秋にはかぼちゃの煮物やサラダなど季節によって旬の野菜を取り入れるようにしています。にゅうめんや豆腐、茶わん蒸しなどをお出しすることもあります。また、味噌汁には素材を楽しんでもらえるよう、ごろっとカットした根菜や味わい深いきのこなど5種類以上の具材を使用しています。ワーカーの方たちの健康を考え、一つの定食でバランスよく栄養を摂れるように心がけています」。

食券売場オーダーは食券売場から。現金、各種クレジットカード、電子マネー、QRコード決済が利用できる。

現在、お昼に提供している定食メニューは「唐揚げ定食」のほか5種。鹿児島県産さつまハーブ鶏に自家製の南蛮タレとタルタルソースが添えられた「チキン南蛮唐揚げ定食」(税込1,100円)や大野ファームの牛肉を100%使用したジューシーな「ハンバーグ定食」(税込 1,400円)、沖縄の豚に金ゴマだれがアクセントのロースカツ定食(税込1,400円)が人気の上位を占める。いずれも大満足のボリュームだ。
 この他にも、上質な脂と旨みが特長の新鮮な鯵を生姜がきいた特製ダレで頂く、鯵のたたき丼(税込1,400円)や、静岡県の老舗の伝統自家製天日干し“干物”を使用した、本日の干物定食(税込1,400円)など、魚メニューが充実しているのも魚派には嬉しい。
 いずれもご飯、小鉢2種、味噌汁、漬物付き、プラス100円でご飯大盛にできる。旬の素材を取り入れ、できるだけシンプルな味付けと調理で素材を活かしたメニューはおおよそ3か月ごとに替わる。

鯖定食本日の干物定食(税込1,400円)の鯖定食。静岡県の老舗が創業当時から60年間作り続けている自家製干物は、脂がじわじわと口の中で心地よい甘みとなって広がる。魚の種類は時期によって異なるため、その時々の味が楽しめるのも魅力だ。

同店は、福島屋との長年の繋がりから委託を受けた株式会社WATが福島屋と共同で運営している。地域に根ざした食を通してコミュニティの場を創出し、レストランやカフェ、食のイベントなどを運営してきた同社はこれまで、京都市京セラ美術館内や杉並区立中央図書館内のカフェなどにも携わってきた。

「福島屋食堂」の開発、運営にあたっては、3つのミッションをもとにしているという。「1つ目は、福島屋が契約する生産者から取り入れたこだわりの食材を使用する『福島屋らしさの追求』、2つ目は、それらの食材をおいしさそのままに調理し、栄養バランスを1つのお盆の中で整え、出来立ての状態でお出しする『最上級の家庭料理の提供』、そして3つ目はお客様にもスタッフにも『関わる人すべてに役立つ食堂』です」と宮下氏は解説する。

厨房整理整頓され、清掃が行き届いたオープンタイプの厨房では、出来立てを提供するため、オーダーが入ってから手際よく調理される。

夜の定食メニューは現在、「きあげ」を使用した福島屋イチ押しオカズを取り入れた「鶏げんこつ焼き定食」(税込1,100円)なども加わり、さらに小鉢がランチより2品増え、漬物とあわせて5品となる大満足のボリュームで提供。アルコールも昼はビール(税込500円)のみだが、夜はレモンサワー(税込500円)や焼酎(税込500円)も加わり、仕事後の乾いた喉を癒やしてくれる。
 アルコールが飲めない人にはセルフサービスの静岡県産オーガニックほうじ茶(無料)を。有機肥料を最小限に抑えた限りなく自然のままのコクと香ばしさが心地よく潤してくれる。

「今後も3つのミッションを忠実に遂行するばかりでなく、できる限りシーズンメニューを取り入れ、福島屋食堂でしか味わえない味をオペレーション良くご提供できればと思います。いつ来ても飽きの来ない、いつ来てもホッとできる、みんなが幸せになれるような場を創っていきたいと思います」と宮下氏。

ちょっと不規則な食生活が続いたときや、家庭料理が恋しくなった時、ここに来ればお腹も心も満たしてくれる。そんな安心感と安定感のある、日常使いしたい食堂だ。

基本情報

店舗外観
名称 福島屋食堂
所在地 港区虎ノ門1-17-1 虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー B1F
電話番号 03-6273-3978
営業時間
月〜金
11:00〜15:30(L.O. 15:00)、17:00〜21:00(L.O. 20:00)
11:00〜14:30(L.O. 14:00)
定休日 日・祝

記載内容は取材もしくは更新時の情報によるものです。商品の価格や取扱い・営業時間の変更等がございます。