作品を観てわき起こる、「心のざわめき」に耳を澄まして
日本美術の魅力にせまる展覧会
2021年に開催し好評を博した展覧会、「ざわつく日本美術」の第2弾が開催。
見る者の心にふと生まれる、「えっ?」「おっ!」「うわぁ…」という感情─言葉にならない『心のざわめき』は、作品をよりよく見るための大切なきっかけとなるはずだ。
思わず「心がざわつく」ような展示方法や作品を通して、「作品を見たい!」という気持ちを高め、日本美術の魅力を再発見するユニークな展覧会。
今回の展示は、「ぎゅうぎゅうする」「おりおりする」「らぶらぶする」「ぱたぱたする」「ちくちくする」「しゅうしゅうする」という6つの感覚的なキーワードを軸に構成されている。
「ぎゅうぎゅうする」では、宝物がぎっしり詰まった「宝尽くし文」の皿や、猫たちが「車」と名の付くものを楽しむ「志ん版車づくし」など、モチーフが密集した作品を紹介。
本章では、「○○尽くし」デザインの世界観を拡張するべく、何が、どこに、どう表されているのかを、説明し尽くした「キャプション尽くし」の展示も見どころとなる。
「おりおりする」では、屏風の折り方に注目。通常のジグザグ折りとは異なる、自由な折り方を再現し、空間やモチーフの見え方の変化を体感できる。展示作品をモデルにしたミニ屏風を、自分好みにおりおりする(折り曲げる)体験コーナーも楽しい。
さらに「らぶらぶする」では、恋愛をテーマにした絵巻や美人画を通して、時代を超えた“ときめき”を探る。
西川祐信による「美人図」は一見、身繕いをする女性を主題とした作品に思われるが、彼女が視線を落とした先にいる、衝立に描かれた古代中国の詩人・
立体作品の魅力に迫る「ぱたぱたする」では、蒔絵の重箱や茶箱を展開図とともに展示。作り手の工夫や意図を読み解く楽しさを感じることができる。
「ちくちくする」では、青森県津軽地方の農村の女性が育んだ技法の「津軽こぎん刺し」の着物や布を通して、刺し手の心の動きに触れる。
そして「しゅうしゅうする」では、コレクターたちの情熱が詰まった画帖や髪飾りのコレクションを紹介。収集の喜びと執念が伝わってきて、鑑賞後には思わず何かを集めたくなるかもしれない。
サントリー美術館のコレクションを通して、楽しみながら日本美術のエッセンスを味わえる、大人はもちろん、子どもにもよい機会となるだろう。
本展チケットを抽選で2組4名様にプレゼントいたします。ご希望の方は下記の応募フォームにご入力いただき送信ください。
なお、当選発表は発送をもってかえさせていただきます。
締切:2025年7月16日(水)
展覧会名 | まだまだざわつく日本美術 |
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会期 | 2025年7月2日(水)〜8月24日(日) ※会期中、展示替えあり |
休館日 | 火曜日(ただし8月19日は開館) |
時間 | 10:00〜18:00(金曜日、8月9日・10日・23日は20:00まで) ※入館は各閉館時間の30分前まで |
会場 | サントリー美術館 港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階 >> 会場の紹介記事はこちら |
入館料 | 一般 1,700円、大学生 1,200円、高校生 1,000円、中学生以下無料 |
公式サイト | https://www.suntory.co.jp/sma/ |
問合せ | 03-3479-8600 |
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