
社会に向けられたモノたちの「眼」には何が映るのか
モノたちの眼や眼差しについて考える
慶應義塾大学 文学部民族学考古学研究室が管理するメラネシア造形物を手がかりに、モノと人間の関係性を見つめ直す展覧会が、慶應義塾ミュージアム・コモンズ(KeMCo)で開催。
同研究室とKeMCoが共同で開催する本展では、民族学・考古学の研究領域のキーワードを辿りながら、KeMCoの展示室に集った、祖霊像、神像、岩偶、仮面など「眼」のあるモノたちの視点を紹介する。
モノが私たちの眼の前に在るとき、その背後には、製作・使用・交渉・蒐集・展示・転売・転用といったさまざまなできごとが積み重なっている。モノたちの来し方、モノたちのバイオグラフィは、人間とモノとの関わりの歴史であり、モノに誘われた人間たちの行為を浮かび上がらせるものでもある。
慶應義塾大学の民族学考古学研究室で長らく管理されてきたウリやマランガンと呼ばれる木製祖霊像は、20世紀初頭から独領ニューギニアで貿易商を営んでいた小嶺磯吉氏が収集、後に大学へ寄贈した。この木製祖霊像は、「現代の眼−原始美術から」展(1960年、東京国立近代美術館)をはじめとした展覧会で大学外に貸し出され、美術の文脈に置かれることもあった。
本展では、こうしたメラネシア造形物のバイオグラフィに触れることを出発点としながら、他地域の民族資料や考古資料、あるいは美術作品として収蔵される大学のコレクションなどから、眼をもつモノたちを展示する。
人間の眼からモノたちの眼へと視点を転じるとき、私たちの社会に向けられたモノたちの眼には、いったい何が映るのか。KeMCoの展示室で、モノたちとの出会いを楽しんでみては。
| 展覧会名 | モノたちの眼──メラネシア造形物と密やかなバイオグラフィ |
|---|---|
| 会期 | 2026年3月9日(月)〜5月15日(金) |
| 休館日 | 土曜日(ただし3月28日、4月18日、5月9日は開館)、日曜日、祝日、3月23日(月)、4月29日(月)〜5月6日(水) |
| 時間 | 11:00〜18:00 |
| 会場 | 慶應義塾ミュージアム・コモンズ 港区三田2-15-45 (慶應義塾大学 三田キャンパス 東別館) >> 会場の紹介記事はこちら |
| 入館料 | 無料 |
| 公式サイト | https://kemco.keio.ac.jp/ |
| 問合せ | 03-5427-2021 |
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