カットと彫りの造形美!ボヘミアン・グラスの変遷
チェコ共和国西部、ボヘミア地方の伝統産業「ボヘミアン・グラス」の興隆から現在に至るまでの変遷を、プラハ国立美術工芸博物館のコレクションで展観する工芸展です。
ボヘミアン・グラスは、ボヘミア産の木灰から採れた炭酸カリウムを原料とするガラスを加工した工芸品で、精巧なカットと美しい彫り込みが特徴です。13世紀頃に同地域でガラス製造が始まり、16世紀半ばに後の発展の礎となる彫り込み技法「エングレーヴィング」が生み出されています。また、17世紀後半には透明度の高い硬質のカリ・クリスタルが開発され、エナメル彩色の器や彫り込みしたゴブレットなどを生産。19世紀になると、色ガラスによるカラフルな作品も登場し、多種類展開されていきました。
本展では、初期の14〜15世紀のビーカーから、エングレーヴィング技法を生み出したレーマンが手掛けた作品、風景画が描かれたゴブレット、絵付けが施された花器、現代に作られたアートとしてのグラスまで、時代ごとにその特徴を表した作品を展示。その変遷を作品を追いながら確かめることができます。
展覧会名 | プラハ国立美術工芸博物館所蔵 耀きの静と動 ボヘミアン・グラス |
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会期 | 2014年8月2日(土) 〜 9月28日(日) |
休館日 | 火曜日(9月23日は開館) |
時間 | 10:00〜18:00(金・土は20:00まで) ※ただし9月14日、9月22日は20:00まで ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | サントリー美術館 港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階 >> 会場の紹介記事はこちら |
入館料 | 一般 1,300円、高大生 1,000円 |
公式サイト | https://www.suntory.co.jp/sma/ |
問合せ | 03-3479-8600 |
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