明治の実業家で数寄者、藤田傳三郎が集めた美術品 宗教画、絵巻、唐絵、水墨画、茶道具などコレクションが一堂に
明治時代に藤田財閥の創始者となった実業家、藤田傳三郎。長男の平太郎、二男の徳次郎とともに、廃仏毀釈に伴う文化財保護の観点から収集したコレクションを紹介する企画展です。
鉱山、紡績、電力、新聞などを経営した傳三郎は、事業の傍ら茶の湯を好む数寄者としても知られ、卓越した鑑識眼で茶道具の逸品を収集しました。また、廃仏毀釈によって仏教美術化品が失われるのを憂慮し、その保護を目的に仏像や仏画なども集めています。最初から後年に公開することを目指してコレクションし、それは2人の子供たちにも引き継がれました。1954(昭和29)年に大阪で開館した藤田美術館には、2代3人によって集められた茶道具、仏教美術、絵画、墨蹟、漆工、金工、染織など、9件の国宝と52件の重要文化財を含むコレクション2,111件が所蔵されています。
本展では、コレクションの種類別に5章に分けて紹介。第1章では、傳三郎の生い立ちと国宝「大般若経」など仏教美術、第2章では絵巻物の国宝「紫式部日記絵詞」や国宝「玄奘三蔵絵」、第3章では夢想国師や大燈国師の墨蹟、唐絵、水墨画、第4章では天下の名碗と名高い国宝「曜変天目茶碗」などの茶道具、第5章で能装束や竹内栖鳳などの近代画家の作品などが展示されます。
会期 | 2015年8月5日(水) 〜 9月27日(日) ※会期中、展示替えあり |
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休館日 | 火曜日(ただし、9月22日は20:00まで開館) |
時間 | 10:00〜18:00(金・土および、9月20日・21日・22日は20:00まで) ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | サントリー美術館 港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階 >> 会場の紹介記事はこちら |
入館料 | 一般 1,300円、高大生 1,000円 |
公式サイト | https://www.suntory.co.jp/sma/ |
問合せ | 03-3479-8600 |
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