水 神秘のかたち

古代から日本に根付く水の精神的な力を 信仰をベースとした彫刻、絵画、工芸などから洞察

生命の源である水が日本で古代から信仰の対象とされてきたことに着目し、水とその信仰をモチーフとした造形を展観することで、水の精神性を洞察する企画展です。

四方を海に囲まれ、豊かな水源をもつ日本では、古代より自然崇拝の1つとして、水への信仰がありました。弥生時代の銅鐸には流水文が表されているものがあり、古代から信仰があったと想像できます。また、日本各地の龍神信仰や、竜宮城など水にまつわる昔話も多く残っており、鎮護国家と結びついて時代を超えて信仰されてきたことがうかがえます。

本展では、水に関わる神仏を中心に、説話や儀礼、水に囲まれた理想郷や水の聖地など、水への信仰に根差した彫刻、絵画、工芸を展観。日本人ならではの水への精神性をクローズアップさせます。6章にわたる展示では、パラミタミュージアム所蔵の「長谷寺式十一面観音立像」を館外初公開するほか、国宝《善女龍王像》、重要文化財の《日月山水図屏風》や《春日龍珠箱》、古代インドのサラスヴァティーという河が神格化された“弁才天”の曼荼羅や十五童子像、天稚彦あめわかひこ物語絵巻、亀貝尽螺鈿蒔絵盃かめかいづくしらでんまきえさかづき波鴛鴦螺鈿蒔絵盃台なみおしどりらでんまきえはいだいなど、神仏から祝いの場で用いられた器物まで多様な造形が並びます。

重要文化財 日月山水図屏風 六曲一双 室町時代 15〜16世紀 大阪・金剛寺
重要文化財 春日龍珠箱 二合のうち内箱 南北朝時代 14世紀 奈良国立博物館(画像提供:奈良国立博物館 撮影:森村欣司)
重要文化財 春日龍珠箱 二合のうち内箱(蓋裏) 南北朝時代 14世紀 奈良国立博物館(画像提供:奈良国立博物館 撮影:森村欣司)
重要文化財 孔雀経曼荼羅 一幅 鎌倉時代 13世紀 大阪・松尾寺
開催概要
展覧会名 水 神秘のかたち
会期 2015年12月16日(水) 〜 2016年2月7日(日)
※会期中、展示替えあり
休館日 火曜日(ただし、12月22日は20:00まで開館)、12月30日(水)〜1月1日(金・祝)
時間 10:00〜18:00(1月2日を除く金・土および、12月22日・1月10日は20:00まで)
※入館は閉館時間の30分前まで
会場 サントリー美術館
港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階  
入館料 一般 1,300円、高大生 1,000円
公式サイト http://suntory.jp/SMA/
問合せ 03-3479-8600
2015年11月更新