歴代の絵巻愛好者の行動から見た絵巻の魅力を追う
後白河院、花園院などの皇族、足利歴代将軍と、絵巻を好んで集め、鑑賞記録などを残した愛好者たちに注目し、その行動を紐解くことで当時の絵巻が担った役割や魅力を明らかにする、ユニークな企画展です。
《絵巻マニア》とも呼べる愛好者たちは、単に絵巻を蒐集して鑑賞するだけに留まらず、有力パトロンとして同時代の美術を牽引、新たな潮流を生み出すエネルギーとなりました。また、時代が異なっていても愛好者たちの絵巻への憧憬は変わらず、情熱に満ちていました。
本展では、後白河院のコレクションを序章として、伏見院と花園天皇親子の時代に絵巻を制作していた高階隆兼(たかしなのたかかね)、父子で絵巻を貸借していた後崇光院と後花園天皇、絵巻制作でチーフプロデューサーの役割を担った室町時代後期を代表する学者公卿・三条西実隆(さんじょうにしさねたか)、第九代将軍足利義尚や第十二代将軍足利義晴などの歴代足利将軍、絵巻の模写・修復・補作事業に力を注いだ松平定信と、歴代の絵巻マニアと彼らが好んだ絵巻や鑑賞の記録が残る日記を紹介します。国宝「玄奘三蔵絵」、重要文化財の「石山寺縁起絵巻」や「酒伝童子絵巻」など、名品が一堂にそろいます。
展覧会名 | 六本木開館10周年記念展 絵巻マニア列伝 |
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会期 | 2017年3月29日(水) 〜 5月14日(日) ※会期中、展示替えあり |
休館日 | 火曜日(ただし5月2日は開館) |
時間 | 10:00〜18:00 ※金・土および5月2日(日)〜4日(木・祝)は20:00まで ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | サントリー美術館 港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階 >> 会場の紹介記事はこちら |
入館料 | 一般 1,300円、高大生 1,000円 |
公式サイト | http://suntory.jp/SMA/ |
問合せ | 03-3479-8600 |
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