五感と五体をフル活用! 映像、音、創作などを通して日本美術を学ぶ
難しいと敬遠されがちな日本美術を、デジタル技術とアナログ手法を駆使してさまざまな切り口で体験・体感することで親しみやすく知的好奇心を刺激させる、テーマパークのような趣向の企画展です。2012年に開催した「来て、見て、感じて、驚いちゃって!おもしろびじゅつワンダーランド」の第2弾となります。
「1. 出現!鳳凰ワールド」では、体を動かすと始まる映像を通して、空間の印象が変化する瞬間を体感したり、描かれている鳳凰の秘密を探ったりします。
「2. きらきら!切子の宇宙」では、《切子 三ツ組盃・盃台》や《切子 蓋付三段重》などの作品と、切子のきらめきを拡大した映像によって、星がきらめく宇宙空間のように演出。光の微妙な変化によって多様な表情を見せる、切子の多種多様なカット文様の精緻な技や美しさを体全体で体感できます。
「3. かこまれて!くつろぎの宝尽ルーム」では、縁起の良い宝物をまとめたデザイン「宝尽文(たからづくしもん)」がキーワード。宝尽文の作品ばかりを展示した部屋に、人が入れる巨大サイズの《色絵寿字宝尽文八角皿》を設置。お皿には、宝物の意味が分かるクッションが並びます。
「4. みんなで叫んで!吹墨文」は、大きな徳利にみんなで、絵の具を吹き散らしたかのような「吹墨文」を作る体験。マイクに向かって、イメージする言葉を叫ぶと、徳利に様々な色や形の吹墨文が浮かび上がります。
「5. みて・きいて!鼠草子絵巻」は、鼠の権頭(ごんのかみ)が、人間の姫君と結婚する物語である「鼠草子絵巻」を、あらすじやセリフを現代語に置き換えた音声ガイドを使いながら鑑賞。
「6. おしゃれに!自分だけのキモノ・デザイン」では、タッチパネル上で着物の地色と文様を選んで、オリジナルデザインを考案できるワークショップ的な展示。大胆な色使いと繊細なモチーフなどが特徴の江戸時代の小袖や能装束、小袖の図案を集めた雛形本、小袖を着た《色絵女人形》などを見ながら、自分のデザインを作り出せます。完成したオリジナルデザインは、大型ディスプレイに映し出されて、展示室を彩ります。
展覧会名 | 六本木開館10周年記念展 おもしろびじゅつワンダーランド2017 |
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会期 | 2017年8月1日(火)〜8月31日(木) |
休館日 | 8月6日(日) |
時間 | 10:00〜18:00 ※金・土および8月10日(木)は20:00まで ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | サントリー美術館 港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階 >> 会場の紹介記事はこちら |
入館料 | 一般 1,000円、高大生 800円、中学生以下無料 |
公式サイト | https://www.suntory.co.jp/sma/ |
問合せ | 03-3479-8600 |
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