神々のやどる器―中国青銅器の文様―

3500年以上前に誕生した器に施された神と獣の文様

中国の古代文明を代表する存在である中国青銅器。3500年以上前、殷の時代の時に生まれ、その次の周の時代にかけて複雑な造形へと発展していき、後の中国や日本に大きな影響を与えました。古代中国の精神世界が工人達の技でくまなく表された中国青銅器の文様に焦点を当て、名品を通じて当時の中国の世界観を紹介する企画展です。

銅と錫の合金で作られた中国青銅器は複雑かつ繊細な造形が特徴です。世界史から見ても稀に見る高い水準の鋳造技術と、自由で豊かな発想を元に生み出された文様やモチーフが表されました。その斬新なデザインは、現代の中国だけでなく世界各地の人に刺激を与え、多くの美術館で収蔵されています。
 漢の時代以降に流行した銅鏡には、神々、仙人、獣などが描かれ、そこに映し出された世界には、古代の人々の思想が織り込まれました。中国神話の怪物「饕餮とうてつ」は、体が牛あるいは羊、角を生やし、虎の牙を持ち、人の顔をしています。人を食べる化け物とも、最高神の化身とも言われています。キャラクターのようなポップな雰囲気にデザインされたドラゴン、注ぎ口は虎なのに、把手はミミズクが施された器など、自由なデザインは後年、日本の伝統的な金属工芸品にも影響を与えました。

本展では、前には蛇、横から見たら龍、シカ、バク、ヘビ、虎、後ろから見ると中国神話の怪物「饕餮とうてつ」が現れる、人と動物が共演した《虎卣こゆう》、走る獅子がぐるりと一周表されている《海獣葡萄鏡》、神々がたくさん表されている重要文化財《画文帯同向式神獣鏡がもんたいどうこうしきしんじゅうきょう》など、独特な世界観のある名品が多数登場。青銅器のコレクションとして世界的にも名高い泉屋博古館の所蔵品を展観しながら古代中国の世界観を紐解きます。

虎卣(こゆう) 商時代後期 泉屋博古館
戈卣(かゆう) 商時代後期 泉屋博古館
鳥蓋瓠壷(ちょうがいここ) 戦国時代前期 泉屋博古館
【重要文化財】画文帯同向式神獣鏡(がもんたいどうこうしきしんじゅうきょう) 三国時代(3世紀) 泉屋博古館
開催概要
展覧会名 神々のやどる器―中国青銅器の文様―
会期 2018年11月17日(土) 〜 12月24日(月・振休)
休館日 月曜日(ただし12月24日は開館)
時間 10:00〜17:00
※入館は閉館時間の30分前まで
会場 泉屋博古館分館
港区六本木1-5-1
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入館料 一般 800円、高大生 600円
公式サイト https://www.sen-oku.or.jp/tokyo/
問合せ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)
2018年11月更新