歌麿、写楽、北斎、広重、国芳――浮世絵界のスーパースター揃い踏み!
一度は観たことのある傑作のみを世界中から厳選
東京オリンピック・パラリンピックがやってくる2020年に、浮世絵の素晴らしさを国内外に伝えようと全国3会場で開催される大規模な展覧会が、東京都江戸東京博物館からスタート。浮世絵界のスーパースター、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳の5人それぞれの展覧会5つが一堂に会したような豪華な内容で、国内のほか欧米の美術館、博物館、個人コレクションなどから傑作だけを選りすぐって紹介する。
各絵師のエッセンスであるジャンルに絞り、誰もが観たことのある作品が並ぶ本展。
いわずと知れた美人画の名手、喜多川歌麿(1753頃〜1806)は、1793年頃に大首絵を打ち出したことにより美人画絵師としての地位を確立。今回は、最も華やかな活躍を遂げた寛政期の作品が数多く揃う。
役者の大首絵で鮮烈なデビューを果たした東洲斎写楽(生没年不詳)は、《3代目大谷鬼次の江戸兵衛》や《市川鰕蔵の竹村定之進》など、特徴がデフォルメされた数々の代表作が出展。
世界中にファンのいる葛飾北斎(1760〜1849)の作品からは、最も有名な浮世絵《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》をはじめとする錦絵の揃物と花鳥画がお目見え。
風景画の名手として名を馳せ、「名所江戸百景」等のシリーズで人気の歌川広重(1797〜1858)も、風景画と花鳥画が見どころだ。
そして最後に、歌川国芳(1797〜1861)の作品からは武者絵と戯画を紹介。3枚続きの大画面を活かしたダイナミックな構図や独特な色使いは、それまでの浮世絵師にはなかったもので、庶民に大人気となった娯楽性を追及した作品群は必見だ。
国際浮世絵学会の監修のもと、浮世絵本来の鮮やかさを残す優品を集めた本展。今なお色褪せない美しい発色と、浮世絵界のスーパースターたちの豪華すぎる競演を満喫したい。
展覧会名 | 大浮世絵展―歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演 |
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会期 | 2019年11月19日(火) 〜 2020年1月19日(日) ※会期中展示替えあり |
休館日 | 月曜日(ただし2020年1月13日は開館)、2019年12月28日〜2020年1月1日 |
時間 | 9:30〜17:30(土曜日は19:30まで) ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 東京都江戸東京博物館 1階特別展示室 墨田区横網1-4-1 |
観覧料 | 一般 1,400円、大学・専門学校生 1,120円、小中高生・65歳以上 700円 |
公式サイト | https://www.edo-tokyo-museum.or.jp |
問合せ | 03-3626-9974(代表) |
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