リニューアル・オープン記念展 Ⅱ 日本美術の裏の裏

技法や描かれていることだけを語るのが鑑賞じゃない!
教科書では教えてくれない日本美術の“愉しみ方”の裏ワザ伝授

7月にリニューアルオープンしたサントリー美術館にて、開館から半世紀以上かけて育ててきたコレクションを、改めてお披露目する記念展覧会の第2弾「日本美術の裏の裏」が9月30日より開幕。

室内装飾をはじめ、身のまわりのあらゆる調度品を、美意識の表現の場としてきた日本人。そのような「生活の中の美」を、ひとりでも多くの人に愉しんでほしいというのがサントリー美術館の基本理念だ。一方で、美を生み出してきた日本人の「生活」そのものは大きく変化している。障子や畳、床の間が住まいから姿を消し、古文も外国語のように感じられる今、古美術をどう愉しんだらよいか悩める人も少なくないだろう。そこで本展では、生活の中の美の“愉しみ方”に焦点をあて、個性ゆたかな収蔵品の中から、日本ならではの美意識に根ざした作品を紹介する。古の人々の愉しみ方を知り、追体験することは、現代人にとって知られざる裏ワザ鑑賞といえるかもしれない。
 襖や屛風などの日本絵画がつくり出す元祖“仮想現実”の世界や、思わず手のひらで愛でたくなるようなさまざまなジャンルのミニチュア、ウマイ・ヘタを超越した愛すべき作風の絵、見る角度によって変わるやきものの“景色”など、「日本美術を鑑賞する」という一言だけでは網羅できない、奥深く隠された魅力に迫る。
 さらに、斬新なデザインや意匠を和歌との関連性から愉しんだり、風景画の中に描かれた点のように小さい人物を案内人に、絵の中に足を踏み入れてみたりと、教科書では教えてくれない日本美術の面白さの一端を、展示や視点の工夫から感じることができるはずだ。

技法や描かれていることだけを語るのではなく、目に見えていない(=裏)ところにこそ隠れた魅力(=裏)を探求して、愉しみ方の幅を広げてみては。

青楓瀑布図 円山応挙 一幅 江戸時代 天明7年(1787) サントリー美術館
雛道具 七澤屋 一式 江戸時代 19世紀 サントリー美術館
おようのあま絵巻(部分) 室町時代 16世紀 サントリー美術館

壺 銘 野分 信楽 一口 室町時代 15世紀 サントリー美術館
白綸子地橘亀甲文字模様小袖 一領 江戸時代 18世紀 サントリー美術館
東海道五十三次(隷書版)のうち原 五十五枚のうち 歌川広重 江戸時代 弘化4年〜嘉永5年(1847〜1852) サントリー美術館
開催概要
展覧会名 リニューアル・オープン記念展 Ⅱ
日本美術の裏の裏
会期 2020年9月30日(水)〜11月29日(日)
※会期中、展示替えあり
休館日 火曜日(11月3日・24日は開館)
時間 10:00〜18:00
※金・土曜日、11月2日・22日は20:00まで開館
※入館は各閉館時間の30分前まで
会場 サントリー美術館
港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
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入館料 一般 1,500円、高大生 1,000円、中学生以下無料
公式サイト https://www.suntory.co.jp/sma/
問合せ 03-3479-8600
2020年9月18日更新