サントリー美術館 開館60周年記念展 ざわつく日本美術

ざわ、ざわざわ…何だこの絵は?
その言葉にならない「心のざわめき」が、作品を深く知るキッカケに

作品を見た時に感じる言葉にならない「心のざわめき」を、鑑賞の一つのキッカケとして掘り下げていく、サントリー美術館らしいユニークな展覧会。

ある作品を見た時、「美しい」だけではなく、「えっ?」「おっ!」「うわぁ…」などと感じたことはないだろうか?本展では、こうした言葉にならない「心のざわめき」を、作品をよく見るための大切なキッカケと捉える。そして、思わず「心がざわつく」ような展示方法や作品を通して、目や頭、心をほぐし、「作品を見たい!」という気持ちを高めていこうというのだ。サントリー美術館の名品から珍品、秘宝まで、作品を「見る」という行為を意識して愉しみながら、日本美術のエッセンスを気軽に味わえる展覧会となっている。

全てサントリー美術館の所蔵品で構成される本展。各章のテーマは、「うらうらする」「ばらばらする」「はこはこする」など、早速心をざわつかせる、意味不明のワードが並ぶ。しかし、例えば、「うらうらする」であれば、やきものや能面、屛風、染織など、さまざまなジャンルの作品を取り上げ、それらの裏側もよく見えるように展示することで、作品の思いがけない顔や秘めた本性を発見しようというもの。また、「ばらばらする」であれば、本来セットであるはずの作品を、あえてばらばらに並べてみると、いったい何が見えてくるのかを探る実験的な試みだ。このように、作品自体の特徴から生じる心のざわつきを掘り下げる以外にも、見せ方の工夫で鑑賞者を引き付けるチャレンジに、企画力の高さを感じる。

作品との出会いによって沸き起こる、自分自身の「心のざわめき」に耳を傾けると、日本美術の魅力にぐっと近づけるような、意外な発見があるかもしれない。

重要文化財 色絵五艘船文独楽形鉢 有田 一口 江戸時代 18世紀
重要文化財 佐竹本・三十六歌仙絵 源順 伝 藤原信実 画/伝 後京極良経 書 一幅 鎌倉時代 13世紀
茶練緯地宝尽模様腰巻 一領 江戸時代 19世紀

貝尽蒔絵硯箱 小川破笠 一合 江戸時代 18世紀
笙 銘 小男鹿丸 行円 一管 鎌倉時代 建保3年(1215)
尾上菊五郎 一枚 明治8年(1875)頃
開催概要
展覧会名 サントリー美術館 開館60周年記念展
ざわつく日本美術
会期 2021年7月14日(水)〜8月29日(日)
※会期中、展示替えあり
休館日 火曜日(ただし8月24日は開館)
時間 10:00〜18:00
※7月21日・22日、8月8日は20時まで開館
※入館は各閉館時間の30分前まで
会場 サントリー美術館
港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
>> 会場の紹介記事はこちら
入館料 一般 1,500円、高大生 1,000円、中学生以下無料
公式サイト https://www.suntory.co.jp/sma/
問合せ 03-3479-8600
2021年6月22日更新