「シアスター・ゲイツ展:アフロ民藝」開幕!

森美術館

  • 2024/4/23(火)
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「シアスター・ゲイツ展:アフロ民藝」開幕!

 アート界で最も影響力のある100組をランキング形式で発表する「Power 100」で昨年(2023年)、7位に選ばれたシアスター・ゲイツ。米国シカゴのサウス・サイド地区を拠点とし、彫刻と陶芸作品を中心に、メディアやジャンルを横断する活動で国際的に高く評価されている彼は、愛知県常滑市で陶芸を学ぶために2004年に初来日し、以来20年以上にわたり陶芸をはじめとする日本文化の影響を受けてきた。

 プレス内覧会でゲイツ氏は、「さまざまなインスピレーションを受け、私にとって第2の故郷でもある常滑のオリジンを伝えるとともに、黒人文化にも共通する、日本の民藝の変わることのない美しさを、地に足の着いたリスペクトを持って飾り立てず、ありのままを伝えていきたい」と語った。

 会場には、常滑で制作された1万4千個のレンガが敷き詰められた空間や、「貧乏徳利」千本を模した作品、京都の香老舗である松栄堂とコラボしたインスタレーション、教会オルガンを使ったサウンド・インスタレーションをはじめ、黒人文化と日本文化をハイブリッドに融合させた作品が展示されている。
 また、展示室の一室には、高さ4メートルの本棚で囲まれた《ブラック・ライブラリー》も登場し、自由に閲覧することも。会期中には会場内で音楽パフォーマンスなども開催される予定だ。

 本展の企画担当、コ山拓一氏(森美術館アソシエイト・キュレーター)は、「ゲイツ氏は文化的な差異を取り入れ、共感して、自身の経験を重ね、新しいものを創り上げてきた。多様性が重視される現代社会に共生するヒントになるのではないか」と解説する。

 写真は左から、片岡真実氏(森美術館館長)、シアスター・ゲイツ氏、コ山拓一氏(森美術館アソシエイト・キュレーター)

【会期】4月24日(水)〜9月1日(日)※会期中無休
【時間】10:00〜22:00(火曜は17:00まで)※ただし4月30日(火)、8月13日(火)は22:00まで ※入場は閉館の30分前まで ※子供料金(中学生以下)無料、音声ガイド無料

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