KOTARO NUKAGAでは、4カ国5組のアーティストによる「セラミック（陶磁器）」作品を紹介するグループ展が開催中。出展者は、ステファニー・ハイエ、川井雄仁、ハイディ・ラウ、レベッカ・マンソン、多和田有希＋福本双紅。

 「陶芸」はアーティストが土という物質に直接的に触れ造形する「作為」の一方で、その完成にアーティストがコントロールできない「焼成」という過程があり、常に「作為」と「無為」の問題に向き合わせることになる。
 会場には、それぞれ溢れんばかりの創造性やエネルギーを形にした、セラミックとは思えないほどの多様かつ繊細な作品が並ぶ。超絶技巧で創られたその表現力はいうまでもなく、「無為」により所々に釉薬が自然に流れた模様と重ねあっていたり、偶然に生まれた形と溶け合ったりする姿が一層の美しさや面白さを惹き出している。

 本展のタイトルは、「キスが単なる身体的接触ではなく、相手の魂、相手そのものを知ることとなるように、本展の作品との出会いが、芸術の本質や魂の姿を知ることになる」との意味が込められているという。

 5組それぞれの作品を惹き立てる展示構成にも注目しながら、時間をかけて一つひとつの作品と向き合いたい。

【会期】4月13日（土）〜5月25日（土）
【休廊日】日月祝
【時間】11:00〜18:00