国立新美術館
アートディレクター、実験映像作家、アニメーション作家など、ジャンルを横断した創作活動により、国際的に高い評価を得るアーティスト田名網敬一(1936年〜)の初となる大規模回顧展が開催。これまで包括的に捉えられることのなかった田名網の作品を、一度に観ることのできる絶好の機会だ。
本展は88歳の今も精力的に活動を続ける田名網の想像力の源泉を「記憶」というテーマのもとに紐解くものである。
初期の、シルクスクリーンによるポスター、コラージュやアニメーションなどの作品から、中国への旅行で得たインスピレーションと、約4か月にわたる入院中に、薬の強い副作用で見た幻覚をきっかけに、東洋的な楽園や奇想の迷宮を思わせるイメージを描くようになった1980年代、これまでの作品に現れた様々なモチーフを組み合わせることで複雑でダイナミックなイメージが展開されるようになった2000年以降の作品など、約500点の膨大な展示で、虚実入り混じった記憶のコラージュのような田名網ワールドを堪能できる。
会場にて掲示のQRコードをスマートフォンで読み取れば、無料でオーディオガイドが利用できる。田名網の60年以上におよぶ創作活動をより深く楽しめるので、ぜひ活用したい。
【会期】8月7日(水)〜11月11日(月)
【休館日】毎週火曜日
【時間】10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)※入場は閉館時間の30分前まで
【画像】「田名網敬一 記憶の冒険」国立新美術館 2024年 展示風景
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