21_21DESIGN SIGHT(トゥーワン トゥーワン デザインサイト)(六本木)

最小の食「スープ」を通して衣食住の根源を見つめる企画展「スープはいのち」が21_21 DESIGN SIGHT(トゥーワン トゥーワン デザインサイト)で開催される。衣服や住まいという身体の外側の環境と、食という内側の環境を「身体を包む行為」として捉えてきたデザイナー・遠山夏未がディレクターを務める。
衣食住は、身体を外側と内側から包み、生命を守り育む。その原型は胎内環境に見られ、母体は「住」、胞衣は「衣」、羊水は「食」に相当すると遠山は考える。羊水の塩分濃度は、人がおいしいと感じるスープと同じ0.9%。うま味成分であるグルタミン酸も豊富で、人間はお腹の中にいる時からすでにおいしいスープに包まれていたのだという。スープは、水と食材を火にかけるという最小の行為から生まれ、最小限の衣食住があれば暮らしは成立する。そこから生まれる柔軟な創造性は、時代を超えて人の生を支えてきた。
今展では、布や音によるインスタレーションや、香りの作品、写真、スープにまつわる資料展示を通して、五感を通して衣食住の根源に触れることができる。
また抽象度が高いインスタレーションが多い中で、鑑賞者が能動的に作品に没入できる試みも。展示作品に対応するスープのレシピカードが置いてあり、鑑賞者はそれを集めて持ち帰ることができる。鑑賞後も暮らしの中で実際にスープを作り食べるまでを考えた、究極の体験型の展覧会だ。今展を「終わりのない展覧会」にしたいと遠山は語った。
今展を通じて、鑑賞者は自身の日々の暮らしや食を見つめなおすことができるだろう。
【会期】3月27日(金)〜8月9日(日)
【休館日】火曜日(5月5日は開館)
【時間】10:00〜19:00
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