森美術館

革新的な素材や技法、表現方法を用いて具象彫刻の可能性を押し広げてきた現代美術作家ロン・ミュエク。日本では18年ぶり、2度目の個展がカルティエ現代美術財団と森美術館の共催で開催。パリ、ミラノ、ソウルに続く巡回展になる。
本展では、初期の代表作から近作まで、日本初公開作品6点を含む11点を展示。日本初公開になるのは初期の代表作《エンジェル》や《枝を持つ女》《買い物中の女》《ダーク・プレイス》《チキン/マン》そして大型作品《マス》。
《マス》は、巨大な頭蓋骨の彫刻100点で構成されており、それぞれの美術館の展示空間にあわせたインスタレーションが作られている。本展での展示もここでしか見られないものになっている。ミュエクは「人間の頭蓋骨は多義的な物体である。私たちがすぐにそれだと分かる、力強く鮮烈なアイコン。見慣れたものでありながら奇異でもあり、私たちは拒絶しつつも、同時に惹きつけられる。無視することはできず、無意識のうちに私たちは注意を向けてしまうのである」とコメントしている。
森美術館館長・片岡真実氏はミュエクについて「作品総数49点の寡作な作家で、自らの作品について多くを語ることもありません」と説明。同作については「作品の中を歩くと戦争や大量虐殺、自然災害などで失われた多くの尊い命を連想させ、我々がいかに儚い世界に生きているのかを考えさせてくれると思います」と紹介した。
そして本展では、フランスの写真家・映画監督のゴーティエ・ドゥブロンドによる、作家のスタジオと制作過程を記録した貴重な写真作品と映像作品2作も併せて公開。ミュエクの比類なき彫刻がどのように生み出されるのかその目で確かめてみてはいかがだろうか。
【会期】4月29日(水)〜9月23日(水)※会期中無休
【時間】10:00〜22:00(火曜日のみ17:00まで)※ただし5月5日、8月11日、9月22日は22:00まで※入館は閉館の30分前まで
【画像】《枝を持つ女》
【クレジット】展示風景:「ロン・ミュエク」森美術館(東京)2026 年
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