安藤裕美「Still Life in Life」

六本木ヒルズ A/Dギャラリー

  • 2026/5/15(金)
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安藤裕美「Still Life in Life」

 アート・コレクティブ「パープルーム」の初期メンバーである画家、安藤裕美の個展「Still Life in Life」が開催中。

 「パープルーム」は、2014年に結成された美術の共同体。主宰の梅津庸一を中心に、美術を志す若い人たちが全国各地から集まり、ともに活動してきた。安藤は自身の身近な人々を作品のテーマにしており、前回同ギャラリーで行われた個展のタイトルは「ものを作る人々」。主に「つくる人」の現場や生活を漫画やアニメーション、絵画、銅版画などで描き、記録しているが、今回は人物像を排し、人の痕跡に焦点を当てた新たな展開を試みた。
 安藤は「10年間ドキュメントのように周りの人々を描いてきました。今回は人物像を排し、人の痕跡を静物画として描きました」。「今までの私の絵と比べて物語性が少なくなり、次なるフェーズへの一歩となりました」と手ごたえを感じている。

 本展の作品の一つ「ノートパソコンのある散らかった机」は通常の静物画ではあまり見られないような見下ろしの構図で、普段やっている動画編集の様子を描いた。
 キャンバスの矩形の中にノートパソコンのやや角度のついた液晶画面が描かれていることに注目して欲しいと安藤は語る。これは一種の画中画でもあるが、絵画制作における編集的な側面に自己言及している作品なのだという。

 複雑に重なり合う色彩とレイヤーは、すさまじいエネルギーを感じさせる。安藤は自身の父親が地震の研究をしていることを明かし、父親がパープルームの由来を「スーパープルーム」だと勘違いしていたことを告白。だがそれもあながち間違っていないのではと語り、「わたしにとって絵画はごく身近な対象と地球規模の地殻変動を同時に感じる装置なのである」と定義していた。

【会期】5月15日(金)〜5月31日(日)※会期中無休
【時間】12:00〜20:00

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