Pace 東京(麻布台ヒルズガーデンプラザA 1-2階)

イギリスに生まれ、ニューヨークを拠点に活躍するウィリアム・モンクの個展「Noon Day Night」がPace 東京で開催中。近年アジア圏でも注目度が高まっており、日本初の個展となる。
さまざまな記憶や感情を呼び起こす、鮮やかで神秘的な作品を描くモンクの絵画は、古典映画やサイケデリック・ロック、そして自身の経験や潜在意識に蓄積されたイメージなど、様々な源泉からインスピレーションを得ている。
本展のタイトルは、真昼に激しい嵐、火山灰、その他の微粒子、あるいは日食によって空が劇的に暗くなる気象現象に由来。時間の感覚が揺らぐような、不思議な雰囲気を表している。
作品に繰り返し現れる色とりどりの柱、儚げな煙の輪、薄暗い岩山、そして境界や通過点を番人のように見守る不思議な人物。作品に繰り返し登場する「センチネル(見張り)」は2つの世界の境界にたつ案内人として存在する。仏教における彼岸、すなわち「向こう側」という概念や死と再生のサイクルなど、日本との詩的な結びつきも感じることができる。この境界を越える、あるいは超越する行為は、モンクの膨大なシリーズ作品に見られ、新たな作品ごとにその異世界的なフォルムを発展させていく。「繰り返しがあるからこそ、その微細な違いに目を向けることになる。それはフラクタルのようなものだ」と彼は説明している。
鑑賞者は作品とじっくり向き合い、記憶や無意識の未知なる領域に通じる道筋を開いていくことになるだろう。
この不思議な感覚、ミステリアスな世界観をぜひ堪能してほしい。
【会期】6月30日(火)〜8月16日(日)
【休廊日】月曜日
【開廊時間】11:00〜20:00(日曜は18:00〜20:00、それ以外は19:00〜20:00でアポイントメント制)
【写真】 © William Monk, courtesy Pace Gallery
ToLoLo studio Mayu Nakamura
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