「未来のかけら: 科学とデザインの実験室」

21_21 DESIGN SIGHT(赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン)

  • 2024/4/8(月)
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「未来のかけら: 科学とデザインの実験室」

 ICカード改札機の共通UIデザインをはじめ、幅広い工業製品のデザインする一方、科学者と共同でロボットビークルや3Dプリンタ製アスリート用義足など先進的なプロトタイプを開発してきた、山中俊治をディレクターに迎えた企画展「未来のかけら: 科学とデザインの実験室」が21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2で開催中。

 写真は、人間の手の機能を4本追加した装着型ロボットアームシステム、「自在肢」をマネキンに装着し、「自在化身体」を表現したもの。実際にダンサーが装着し、6本の手で踊るようすが映像作品で見られる。また、こうした身体機能を拡張させる道具を使用する姿をとらえた短編映画も上映されている。「あともう1本手があったら、目がもう1つあったら…」と考えたりすることもあるが、実際に「人機一体」が現実的になった時に、自分の体の一部として認識し、コントロールすることができるのか…。夢がある一方で怖さも考えさせられる作品である。

 この他にも、人命救助を目的に開発されたジェットエンジンで飛ぶことができるウェアラブルな無人航空機や、自動で折り目が設計される技術と、熱を加えると布が収縮する技術を融合することで生まれた全く新しい衣服など、実用化に向けて動いているプロジェクトから、「人間に興味を示す時計」のような面白い作品も。

 「今は分からないけれど、将来、何かの役に立つかもしれない、科学者とクリエイターのコラボによるワクワクするような『未来のかけら』がちりばめられています。実際に触れたり体験できるコーナーもあるので、大人からお子さんまで多くの方に見て頂きたいと思います」と同館コミュニケーション・チーフの大崎ゆかり氏。

【会期】3月29日(金)〜8月12日(月・休)
【休館日】火曜
【時間】10:00〜19:00 ※入場は閉館の30分前まで

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