禪フォトギャラリー(六本木6-6-9 ピラミデ2F)
東アジア全般を専門領域とする、禪フォトギャラリーが15周年を迎え、記念展を開催中。
2009年に渋谷の地で開廊し、2011年2月に六本木に移転。さまざまなギャラリーが集う六本木ピラミデビルの中で唯一写真を専門に扱い、写真展と合わせて制作を続けてきた写真集のタイトルは170を超える。
本展では、これまで当ギャラリーが刊行した、国内外90名を超えるアーティストによる写真集を一堂に会し展示。実際に手に取って、ギャラリーが作家とともに歩んできた軌跡を見ることができる。
近年では、2023年に劉珂&晃晃『Mirror』が造本装幀コンクールにて審査員奨励賞を、今年は黃勤帶『'89 Tiananmen』がアルル国際写真祭2024のブックアワードにてHistorical Book Awardを受賞するなど、国内外で高い評価を獲得している。同ギャラリーが制作する写真集は英語の解説もついており、海外からの注文も多い。
手に取って見てみると、ハッと息をのむようなドキュメンタリー写真、歴史の息吹や被写体の生き様まで感じられる写真など、ページをめくるごとに作品のパワーに圧倒される。
「通常、ギャラリーの壁には写真が展示されるので、写真集は窓側の一角に立てかけてあります。このように表紙をずらりと並べて展示され、本のデザインを楽しめる機会はなかなかないので、ぜひ足をお運びいただきたいです。」と語るのは、マネージャーの野村氏。訪れる人の中には「写真の見方がわからないです。」と相談される方も多いそう。タイミングが合えば、ぜひギャラリーでスタッフに気軽に声をかけてみてほしい。
もし、話を聞く機会が得られなくても、大丈夫。禪フォトギャラリーの作家の選定ルールは、ただ一つ「これまでに見たことのない作品であること」なので、きっと一目見るだけで心に迫る作品に出合えるはずだ。
【会期】8月24日(土)〜9月21日(土)
【休廊日】日月祝
【時間】12:00〜19:00
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