「ゴミうんち展」プレスプレビュー

21_21 DESIGN SIGHT

  • 2024/9/26(木)
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「ゴミうんち展」プレスプレビュー

 身の回りから宇宙まで、さまざまな「ゴミうんち」をテーマに世界の循環に向き合う企画展が開催。
展覧会ディレクターに、グラフィックデザイナーの佐藤卓氏と京都芸術大学教授の竹村眞一氏を迎えて開催。二人の共同ディレクションは「water」展(2007)や「コメ展」(2014)に続いて3回目だ。

 佐藤氏は「デザインの仕事をしていると、資源を多く使う大量生産品などに関わることがある。素材がどこから来てゴミとしてどこに行くのか、とても気になっていた。広い視野で世の中を見て、環境問題をポジティブに捉えられる竹村さんと一緒にやりたいとお声がけしたところ、『ゴミ、うんち、CO2はとても重要なテーマですね』と。その場でタイトルが決まった。地球の過去を振り返ると、将来へのヒントがたくさんある。それらをアーティストたちがどのように作品に展開するのか、それぞれが自分なりに考えて向き合って、今日を迎えました。」とコメント。

 竹村氏は「日本のデザインミュージアムが『ゴミうんち』を取り上げるのはとても大事な事だ。本展には、ご覧いただいた皆さまが視点を転換する窓がたくさん用意されている。私たちが普段ゴミと感じているものに違う視点を向けると、江戸時代の循環活動のひとつ『pooploop』に勝るとも劣らない価値を見出していくような動きも始まる。アーティストが『ごみうんち』に新たな視点で向き合った本展を観て『ゴミやうんちを使った作品ね』というだけではなく、その視点を持ち帰ってほしい。」と語った。

 会場では、ギャラリー1を「糞驚異の部屋」と称し、さまざまな「ゴミうんち」にまつわるものを展示。普段、展示会では表側が使われるリースパネルの裏側を使い、床から天井まで700種以上の膨大な数の展示作品や資料が部屋を埋め尽くす。

 ギャラリー2は「ゴミうんち」という新しい概念を元にリサーチした新しい循環や価値を提案した作品などを展示。それぞれの作品が循環に向き合うだけではなく、作品どうしが連携して循環を生み出した作品もある。

 そのほか、動物の糞を用いてその動物のかたちを成形した作品や、飛行機のライフサイクルを追った写真、下水汚泥をタイル製造に活かすプロジェクトの展示など、「ゴミうんち」のあらゆる姿を会場で観ることができる。

【期間】2024年9月27日(金)〜2025年2月16日(日)
【休館日】火曜(2月11日は開館)、年末年始(12月27日〜1月3日)
【時間】10:00〜19:00 ※入場は18:30まで

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