マリーナ・ペレス・シマオとトミエ・オオタケ
Tomie Ohtake(トミエ・オオタケ)

Pace ギャラリー(麻布台ヒルズガーデンプラザA 1階)

  • 2025/11/4(火)
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マリーナ・ペレス・シマオとトミエ・オオタケ Tomie Ohtake(トミエ・オオタケ)

 1936年にブラジルに移住後、同国を代表する抽象芸術家の一人となったトミエ・オオタケ(1913〜2015年)の展覧会がPace 東京にて開催中。

 先にブラジルにて暮らしていた兄のもとへ「一年だけ」と両親を説得し海を渡ったオオタケは、戦争のために帰国することが難しくなり現地で兄の友人と結婚、後にブラジル国籍を取得した。39歳から創作を始め、瞬く間にブラジルにおける抽象美術の先駆者となっていった。
 絵画、版画、彫刻など、幅広いメディアを横断するオオタケの作品は、メトロポリタン美術館やニューヨーク近代美術館など世界各地のパブリックコレクションに収蔵されており、日本ではアークヒルズ 仙石山森タワーに《無限“Infinite”》と名付けられたパブリックアートが設置されている。

 本展は、20世紀ブラジル美術の中でも特に豊かで活気に満ちた時期において、オオタケが築き上げた実験的で革新的な実践に焦点を当て、1963年から2004年にかけて制作された絵画8点では、オオタケの色彩、質感、フォルムの探求の軌跡を辿ることができる。

 会場で印象的だったのは、作品ごとに異なる質感だ。ぜひ作品に近づいたり遠くから眺めたりしながら、多義的で奥深い独自の抽象作品をゆっくり鑑賞してほしい。
 また、2013年に制作されたチューブ状の彫刻は、シンプルなフォルムに目の前で踊っているかのようにも見える流動的な動きに、観る者は惹きつけられる。

 本展と同時に、サンパウロを拠点として活動するアーティスト、マリーナ・ぺレス・シマオの個展も同ギャラリーの2Fにて展開されている。
抽象表現や風景画に対する独創的なアプローチを通じて結びつけられた二人のアーティストによる、世代を超えた対話を観る絶好の機会となっている。

【会期】2025年11月4日(火)〜2026年2月11日(水)
【休廊日】月曜
【開廊時間】11:00〜20:00(19:00〜20:00、日曜の18:00〜20:00はアポイントメント制)
【写真】Marina Perez Simão & Tomie Ohtake マリーナ・ペレス・シマオとトミエ・オオタケ 展示風景、1-2F; Azabudai Hills Garden Plaza-A 5-8-1 Toranomon, Minato-ku Tokyo、 Nov 4,2025 − Feb 11, 2026、 Photography courtesy Pace Gallery

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