CREVIA マチュピチュ展

森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)

  • 2025/11/21(金)
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CREVIA マチュピチュ展

 天空都市マチュピチュとインカ帝国の神秘的な文明を、ペルーの首都・リマのラルコ博物館が誇る貴重な文化財約130点の展示で、ひも解く展覧会が開催中。
王族の墓から出土した黄金の装飾品や神殿儀式で用いられた祭具などは、初めてペルー国外に貸し出される展示品となり、古代アンデスの叡智と美を五感で感じられる機会となる。

 最初のエリアでは、アンデス世界の宇宙観やシャーマン(霊的な媒介者)の存在に迫る展示が並ぶ。複数の動物が組み合わされた水差しなど不思議な作品が多いが、それぞれのモチーフが何を象徴しているか等の詳しい解説も掲示されており、古代ペルーの世界観を読み解くことができる。

 続いて「モチェの英雄、アイ・アパエックの冒険」の世界に没入できる空間演出が広がる。≪カニの姿をしたアイ・アパエック≫など、神話になじみがないと「どうしてカニの姿に」と戸惑うが、エリアを進むごとに物語の世界と作品を理解し、楽しむことができた。

 また、衝撃的だったのは「犠牲の儀式」のエリアだ。ここでは戦士が身に着けていた絢爛な衣装や、生贄の儀礼の杯などが展示されている。
精鋭の戦士同士が戦い敗者には死が待っていると聞くと、身分の低い者同士が戦うと思ってしまうが、命をかけて戦うのは金銀を使った装身具を身に着けた、高貴な身分の者たちだ。負けた者はその場で装具をはぎ取られ、身分を剥奪されて死を待つが、それは敗北ではなく「神への奉仕」を意味し、人々が安心して暮らせるために身をささげることは誇り高いことであった。この展示を通し当時の人びとがもっていた信仰のかたちと死生観がわかる。

 終盤の「祖先との出会い」のエリアは、金銀がまばゆいばかりに輝く服飾品がずらりと並ぶ圧巻の景色だ。
ここでは、古代アンデスの支配者たちがどのように葬られていたかを、10人の支配者たちそれぞれが実際に身に着けていた姿を再現した形で展示している。

 六本木に舞い降りた謎の天空都市をめぐり、いまなお多くの謎を秘めた天空都市マチュピチュと、古代アンデス文明の世界を体験してみよう。

【会期】2025年11月22日(土)〜2026年3月1日(日)※会期中無休
【時間】10:00〜19:00(金・土曜日、祝前日は20:00まで)※入館は閉館時間の60分前まで ※年末年始の2025年12月29日(月)〜2026年1月4日(日)は、10:00〜19:00(最終入館18:00)
【写真】「CREVIA マチュピチュ展」会場, ©NEON Group Limited. All Rights Reserved. / © MUSEO LARCO LIMA - PERU

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