TARO NASU(六本木6-6-9 ピラミデ4F)

写真を起点とした映像や彫刻の作品を制作してきた万代洋輔の個展「腔(くう)」が開催中。万代は今回は初めて絵画に挑戦し、新境地を開いた。
不法投棄されたゴミから神々しいオブジェをつくるなど思いもよらぬ視点で表現を重ねてきた万代。元々撮っていた写真の中からガードレールに反射した光を定点で撮っていたものを反転させたり、張り付けたり、デジタル処理を行ったものを万代の友人が絵にしたのだという。
万代は変換に変換を重ね、複雑なプロセスを経ることで物の本質が見てくると考えている。人間が目に見てるものは“像”として脳の中で結ばれているが、かなり曖昧で、自分の見るタイミングや環境で変わってくるからおもしろい。その結果このプロセスに至ったのだという。
眼前のモノが表すイメージと、それを眺める自分のなかで感じるものとの違和感やズレ。それこそが作品制作の原動力だと語る万代。展示されている絵画は燭の炎だったり、体のどこか一部をクローズアップしたかのように見える。まさに身体の内部の中空になっている部分「腔(くう)」のようだ。しかしこれも見る側によって全然違うものに見えるのだろう。
作品すべてユニークで15点ほどあり、すべて一点もの。以前ギャラリーを運営する那須太郎氏も「分からないからこそ面白いことを鑑賞者にも体感してもらいたい」と語っていた。本展のディレクターも「正解がない」と強調する。ぜひ足を運んで自身で感じてみてほしい。
【会期】2月24日(火)〜3月21日(土)
【休館日】日・月曜日、祝日
【時間】11:00〜19:00
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