GALLERY SIDE 2(六本木7-3-25)

イタリアの現代美術家ミケランジェロ・コンサーニの個展「マイ・フェイヴァリット・スプリング」が開催中。
作品モチーフを通し、西洋資本主義社会への警告と、サスティナブルな社会への考察を展開していたが、4年前不慮の事故に遭い、長い入院生活を送ることになった。現在も車椅子生活を送る中、自身の庭という個人的な風景を通して、作品を制作した。
「お送りする作品はすべて、私の庭にいる動物や植物を描いたものです。事故のため、もう世話をすることができなくなってしまいました」。「私の住む世界の片隅の美しさを永遠に留めたいという願望は、私の不自由な生活に対する抵抗の行為として現れました」と明かしている。
闘病中には、江戸時代の俳人・内藤丈草の句「雪よりは 寒し白髪に 冬の月」に強いシンパシーを感じ、変化を受け入れていくことの中に宿る静かな美しさを作品に反映した。
またイタリアの人気作家、ピア・ペラの生き様も本展のインスピレーションになっている。ピア・ペラは人生の後半に日本の農学者・福岡正信式に農場を営む生活に入り、そして最後には自分の病んだ体さえも詩的なモチーフに変えた。彼女の生き方にも感銘を受けたようだ。
そして本展で一番インパクトがあるのが、床に置かれた8つのじゃがいも。大理石で作られたじゃがいもの中に、1つだけ「本物のじゃがいも」が混ざっている。以前から作品のモチーフとして登場していた芋だったが、「圧倒的な生命力」のシンボルのようで、本展でもひときわ存在感を放っている。
生命力に溢れ、ユーモアを感じるヤギやカラスの絵も展示され、「最近は新しい絵をたくさん描いています」と近況を報告している。冬を乗り越え、春をテーマにした作品の後はどのような作品を見せてくれるのか。今後の展開にも注目したい。
【会期】5月29日(金)〜7月9日(木)
【休館日】日・月曜日、祝日
【時間】12:00〜18:00
【画像】©ミケランジェロ・コンサーニ
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