300年にわたって世界中の読者を魅了してきた『ガリヴァー旅行記』の魅力と、その背後にある視点や思想に迫る展覧会が、慶應義塾ミュージアム・コモンズで開催される。アイルランド出身の作家ジョナサン・スウィフトが1726年にロンドンで出版した『ガリヴァー旅行記』は、刊行当初から各国語版に翻訳され、大人から子どもまで幅広い読者に熱心に読まれてきた作品である。一方で、本作は決して子ども向けの物語ではなく、重厚な版本のなかに鋭い「諷刺」や「笑い」が巧みに織り込まれている。本展では、ユーモラスかつ強烈にシニカルなガリヴァーの冒険を通して、変幻自在な視点や、あらゆるものを多義的に見つめようとする好奇心、その先に広がる想像と創造の世界を紹介する。 [画像]Gulliver’s Travels, Jonathan Swift, 1726 個人蔵 >>『ガリヴァー旅行記』300年 ガリヴァーと奇想天外!ワンダーランド−18世紀イギリスのはじける好奇心
山崎龍一「I just can’t sit here.」
2026/6/5(Fri) - 6/21(Sun)
場所:六本木ヒルズA/Dギャラリー
見るものとの距離を感じさせる表情をモチーフに、現代のぎごちない人間関係を表現するかのような作品を制作する彫刻家・山崎龍一。山崎が表現する全身を覆うフード状の衣服をまとった人物像は、他者との関わりを避けながらも、なお外の世界へ意識を向け続ける現代的な感覚を提示している。本展では、匿名性や傍観性が日常化したインターネット社会を背景に、他者との「近すぎず遠すぎない」関係性を静かに映し出す作品群を紹介する。 [画像]会場の様子 >>山崎龍一「I just can’t sit here.」
タカ・イシイギャラリーでは2年半ぶり2回目となる山下紘加の個展「白気 White Veils」が開催。本展では、2024年から取り組み始めた神楽の演目と神事を題材にした作品や、古典的な雪景や水辺をモチーフとした様々な物語を有する最新作の絵画作品18点を展示する。 >>山下紘加 「白気 White Veils」
フランスを拠点に活動する現代アーティスト、マティルド・ドゥニーズの日本初個展がペロタン東京で開催される。ドゥニーズのこれまでの作品では、廃棄された日常的オブジェクトや、自身が過去に制作した絵画を素材として引き受け、それらを切断、解体、配列、縫い合わせ、文字通り「再生」する試みが行われてきた。本展では、ドゥニーズがこれまでの実践を通じて探究してきた、一見断片的で、互いに異質にも見える諸形式のあいだに潜在する連続性を見出し、それらを編み直し実践するという一貫した制作倫理をさらに発展させた作品を発表する。 >>マティルド・ドゥニーズ個展「Time and Light」
60年以上に渡る活動を展開し、コンセプチュアル・アートの地平を切り拓いてきた美術家ダニエル・ビュレン。本展では、活動初期の60〜80年代、2010年代に制作された布とキャンバスの作品、および光ファイバーを素材として用いた作品群を展示。各時代を追って生み出された作品群の展示を通して、変わり続ける世界の只中で揺らぐことのない、ビュレンの思考と方法の基盤を紹介する。 >>ダニエル・ビュレン「Situated Works 1966-2013」
グラフィックデザイナー・田中義久と彫刻家・飯田竜太により2007年に結成されたアーティストデュオ「Nerhol」。写真と彫刻を往還しながら探求を重ねる独自の実践は、連続写真の束に彫刻を施す初期のポートレート作品から、帰化植物や珪化木をめぐる近年の実践に至るまで、国内外で高い評価を獲得してきた。本展では最新作を中心とした展示構成で、Nerholの多層的探求とその現在地を紹介する。 >>Nerhol Unseen Body